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部門紹介

薬剤部

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(トレーシングレポート、抗がん剤のレジメンはこちら

薬剤部

薬剤部は調剤課、薬品管理課、化学療法・製剤課、薬事課、病棟業務課の5課からなり、29名の薬剤師で日々の業務を行っています。病院の理念に基づき、患者様を第一に考え、チーム医療を基本とし医薬品安全管理など様々なテーマを通して、より効果的に安全に医薬品が使用されることを目指しています。

現在は、従来の中央業務とならび病棟業務にも取り組んでいます。病棟業務では、薬剤管理指導業務のほか、全病棟に専任の薬剤師が常駐し、医師や看護師などと協力して病棟業務に当たっています。また、病棟以外にも、感染管理室、入退院支援室、手術室などにも業務が広がっています。更に、それぞれの薬剤師が、がん薬物療法・感染制御・救急など各領域で専門・認定薬剤師の取得をすすめており、専門性を活かした業務にも力をいれています。そして、当院はより高度な救急医療施設で、ドクターヘリの基地病院にもなっています。災害時には薬剤師も救護活動に積極的に参加するなど、この分野への取り組みも行っています。

薬剤部の方針
  • 旭川赤十字病院の理念を基とし、薬剤師の職能を遂行します。
  • チーム医療の一員として、他の医療スタッフと良好な連携を保つよう努めます。
  • 常に情報を共有し、医療安全・感染予防等に心がけます。
  • 日々自己研鑽を怠らず、常に新しい知識を習得するように努めます。
  • 薬剤師の職能をとおし、患者様から信頼されるよう努めます。

病棟業務

ベッドサイドでの服薬指導、副作用・アレルギー歴の確認をはじめ、持参薬の鑑別、入院中に発現した副作用への対処や、お薬手帳や薬剤情報提供用紙を用いた退院時指導、ハイリスク薬を含めた医薬品の管理などにも力を入れています。また、臨床検査値や既往歴、患者の訴えにもとづいた疑義照会や処方提案を積極的に行うことで、処方箋からの情報だけでは防げない過量投与や禁忌を未然に防ぐこと(プレアボイド)で、医薬品の適正使用にも貢献しています。医師や看護師、その他コメディカルスタッフとともにカンファレンスや回診に参加するなど他職種連携も充実しており、他職種からの質疑応答・相談応需件数も増えています。

薬物血中濃度解析(TDM)に基づく投与設計の他に、医師と協同して策定したプロトコールに基づく薬剤師による代行処方など、新しい業務にも積極的に取り組んでいます。

中央業務

中央業務は各課の業務をとおして紹介します。

調剤課

入院処方および外来院内処方の薬を処方箋に基づき調剤しています。散剤・水剤の監査システムや全自動錠剤分包機を利用して調剤の効率化を図り、より早くより正確な調剤を実施し、用法毎の一包化や剤型の変更などにも患者様個々に合わせて随時対応しています。また、調剤者、監査者など分担調剤することで、一枚の処方箋に幾人もの薬剤師の目が通り、用法・用量や薬同士の飲み合わせ等も考えながら薬を調剤し、患者様が安心して薬を使えるよう努力しています。更には、内服薬や外用薬の有効期限や使用期限の厳重管理もしています。

薬品管理課

内服薬と同様、処方箋に基づき、ピッキングマシーンを用いて注射薬を取りそろえ、病棟や外来化学療法室などへ払出しています。特に注射薬同士の組み合せの可否等も含め患者様一人ひとりに使用する医薬品を安全に提供できるよう日々努力しています。また、当院は救急薬品含め様々な医薬品を取り扱っていますが、医薬品SPD(Supply Processing & Distribution「物品の供給と管理」)を導入し、医薬品の購入から在庫管理及び有効期限等の品質管理、そして病棟への搬送まで行っています。

化学療法・製剤課
特殊製剤調製
市販されていない薬剤(軟膏、点眼薬、注射剤など)を医師の依頼に基づき、倫理委員会の承認を得てから調製しています。
注射剤無菌調製
食事が取れない患者様に使用する栄養輸液(高カロリー輸液)を無菌室クリーンベンチ内で調製を行っています。
抗がん剤無菌調製
安全な抗がん剤治療が行えるよう、患者様個々の投与計画書に基づき、投与量・投薬歴など確認しています。また、医療従事者への抗がん剤曝露を防止するため、安全キャビネットで閉鎖式接続器具を使用し調製しています。

薬事課(医薬品情報管理室)

院内における医薬品情報の中枢にあり、厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA) 及び医薬品メーカーより直接情報を入手し、院内での副作用、プレアボイドなどを管理し、新聞・テレビ等でも取り上げられている情報なども含め、ほんの些細な情報も集積し薬剤部のみならず、医師はじめ他の医療スタッフへ、また地元薬剤師会へも医薬品の情報提供を行なっています。

その他の業務(災害への派遣、委員会事務局等)

災害救護
平成23年3月発災の東日本大震災では、救護班の一員として、また、石巻赤十字病院への薬剤業務支援のため、計7回派遣されました。その後も、平成28年4月の熊本地震で1回、平成30年9月の北海道胆振東部地震で計4回派遣されました。今後も、災害救護訓練や講習会の参加などをとおして、万一に備えていきたいと考えています。

新人教育について

薬剤部で作成した独自のチェックリストを用いて、1年目の夏頃までに、中央業務(調剤、注射調剤、薬品管理、抗カロリー輸液・抗がん剤調製など)を研修します。新人教育にはスタッフ全員が関わり、理解度や進捗状況を確認しながら、不安なことやわからないことが残らないよう心がけています。
2年目の夏頃から始まる病棟活動で病棟業務の基礎を学びます。病棟配属前には、1か月程度、病棟担当者の指導のもと、当薬歴の確認や服薬指導、服薬指導記録作成、医師への処方提案など、一連の病棟薬剤業務を経験してもらいます。
当院では、ICU・救急病棟を含めたすべての病棟に病棟専任薬剤師を配置しており、2~3病棟を1グループとしてチーム制で業務を行っています。グループには中央業務も含まれており、病棟のメイン担当者が不在の際にはグループ内の中央業務担当薬剤師がフォローします。配属病棟については、毎年病棟配置希望調査を実施し、希望理由や経験年数などに配慮の上決定します。チーム制を導入することにより、特徴ある各病棟をローテーションしながら概ね3年間で多くの診療科を経験することができます。

委員会事務局

薬剤部では院内の委員会で下記の事務局を担当し、薬剤部内に設置しています。

  • 薬事審議会
  • 治験審査委員会
  • がん化学療法委員会

☆各種認定薬剤師(令和6年12月1日現在)

  • がん薬物療法認定薬剤師        2名
  • 外来がん治療認定薬剤師        1名
  • 緩和薬物療法認定薬剤師        1名
  • 感染制御認定薬剤師          3名
  • 抗菌化学療法認定薬剤師        1名
  • 救急認定薬剤師            2名
  • 周術期管理チーム薬剤師        1名
  • 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 3名
  • 心不全療養指導士           1名
  • 糖尿病療養指導士           2名
  • 骨粗鬆症マネージャー         1名
  • 日本DMAT隊員            1名
  • 北海道DMAT隊員           1名
  • 認定実務実習指導薬剤師        9名
  • 病院薬学認定薬剤師         21名

保険薬局の皆様へ

トレーシングレポート(服薬情報提供書)について

 当院では、トレーシングレポート(服薬情報提供書)を用意しております。
 保険薬局にて即時性は低いものの処方医へ情報提供した方が望ましいと判断された内容についてはFAXにてトレーシングレポートを送信願います。
 処方医へ情報伝達を行い情報の共有化を図ります。

★★★ 注意事項 ★★★
 この情報伝達は、疑義照会ではありません。
 緊急性のある照会(処方変更など回答を急ぐ事例)については、通常通り電話にて疑義照会をお願いいたします。

「トレーシングレポート(服薬情報提供書)」(2020年12月版)

(必要に応じて、処方箋のコピーを添付してください)

送信先
旭川赤十字病院 薬剤部  FAX:0166-22-0691

  • 情報提供書は、厚生労働省の「服薬情報等提供料に係る情報提供書」の様式でも構いません。
  • 同様の項目を満たしていれば、保険薬局さん独自の書式でも構いません。
抗がん剤のレジメンについて

 旭川赤十字病院で採用しているレジメンの公開を行います。なお患者さんの状態に応じて投与量やスケジュールなどを変更している場合がありますのでご了承ください。
 なお無断転用につきましては禁止とさせていただきます。また、無断転用による責任は負いかねます。

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