English

部門紹介

リハビリテーション科

リハビリテーション科

当院リハビリテーションの特徴

当院リハビリテーションの特徴

 リハビリテーションは、主として骨・関節疾患、神経・筋疾患、脊髄疾患、脳疾患などを対象に身体障害を治療する部門です。当院のリハビリテーションは理学療法(PT)・作業療法(OT)・言語聴覚療法(ST)の3部門で構成されており、それぞれの専門性を生かし、患者さまの状態に合わせたリハビリテーションを行っています。
 当院は急性期病院であり、当部門においても、発症早期及び術後早期の患者さまに対する急性期リハビリテーションを重視し、例えば脳卒中では発症した翌日からほぼ全ての患者さまに対してリハビリテーションを開始しています。集中治療病棟(SCU・HCU・ICU病棟)では、365日体制でリハビリテーションを実施しています。また地域連携クリティカルパス(脳卒中及び大腿骨頚部骨折)を使用し、転院先の病院との情報交換を密に行っています。院内においても治療にかかわる多職種(医師・看護師・リハビリ・MSW等)が参加してカンファレンスを行い、情報交換・治療方針の統一を図っています。さらにリハビリテーションにおけるリスク管理及び感染管理も重視し、より質の高いリハビリテーション治療を提供できる環境を整えています。
 平成26年6月よりがん患者リハビリテーション、同年7月より心大血管疾患リハビリテーションの施設基準を取得し、対象患者さまの拡大にも取り組んでいます。また、令和5年度より慢性心不全と心筋梗塞の患者さんに対し循環器内科医師と共同で、心肺運動負荷試験(CPX)による心肺機能・運動耐容能評価を開始しています。これにより患者さんの病状に応じた指導を行えるようになっています。

リハビリテーション部門の基本方針

  1. リハビリテーションにおける患者サービスの向上
  2. 急性期特化型リハビリテーションの充実
  3. 院内他部門との連携
  4. 地域におけるリハビリテーション機関との連携
  5. スタッフに対する教育・研修の推進

リハビリテーション施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
  • 運動器リハビリテーション(Ⅰ)
  • 呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
  • 心大血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
  • がん患者リハビリテーション

リハビリテーション室スタッフ(2023年4月現在)

  • 理学療法士(32名)
  • 作業療法士(12名)
  • 言語聴覚士(7名)
  • アシスタント(1名)

実績(講演・発表・その他)2019

実績(講演・発表・その他)2020

実績(講演・発表・その他)2021

実績(講演・発表・その他)2022

資格取得状況

実績(講演・発表・その他)H29.1~H30.12

理学療法 Physical Therapy : PT

 けがや病気などで身体に障害のある人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気など)などを用いて関節可動域の改善・筋力強化・麻痺の回復・痛みの緩和などを図り身体能力を向上させ、自立した日常生活が送れるよう支援していきます。治療や支援の内容については、理学療法士が個別に身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。

理学療法室

 当院では総合病院ということもあり、脳卒中や整形外科疾患、神経筋疾患(パーキンソン病など)だけではなく、心臓外科術後などの循環器疾患や肺炎などの呼吸器疾患にも幅広く対応しています。更にがん・血液疾患の患者さまにも症状や心理面に配慮しながら個別にリハビリテーションを行っています。また、脳卒中の患者さまは入院翌日から開始するなど、入院早期から実施することで、早期の自宅退院や回復期病院へのスムーズな転院を進めることが可能です。

理学療法場面

作業療法 Occupational Therapy : OT

 事故や病気のために障害を負った人に対し、生活していくうえでのその人らしい作業の再獲得や新たな作業ができるように、動作の順序や方法、周囲の状況の認識、物事の記憶等の能力を考慮し、それらを用いることで麻痺した手足など使いにくくなった部分への働きかけや、生活がしやすくなるような環境を整えるといった治療・指導・支援を行います。

作業療法室

 当院の作業療法部門では、脳卒中の患者さまに対して上肢や手指の運動・感覚機能、注意や記憶など認知機能に対する治療・指導の実施や、肩や手の骨折や手術後の患者様に対して関節可動域や筋力改善に向けた治療・指導などを発症・受傷・術後早期より実施しています。また、退院後の生活に向けて、少しでも安全でその人らしく生活を送ることが出来るよう、自宅生活を想定した治療・指導を行っていきます。

作業療法場面

 令和4年度よりドライビングシミュレーターが導入されました。リハビリテーション中の方がセラピストと一緒に自動車運転復帰に向けて、自分の運転に対する評価や練習を行うための自動車運転能力評価サポートシステムです。このシステムの特徴は、運動覚や深部感覚の評価、運転中の視覚情報の範囲と順応性、アクセルやブレーキ操作時の反応速度等を測定できることです。ゲーム感覚で楽しみながら活用でき、リハビリに対する意欲の向上を図ることができます。3面ディスプレイにより広い視野での確認作業ができるためリアルな運転環境を体験できます。

ドライビングシミュレーター

言語聴覚療法 Speech Therapy : ST

 聴く・話す・読む・書くなどのコミュニケーションに関すること、咀嚼(そしゃく)する・飲みこむなどの食べることに関すること等が、病気などにより不自由になることがあります。言語聴覚療法では、これらの障害を生じた方々に対して、専門知識・技術を用いて評価、治療、指導・援助を行います。

 対象疾患としては、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、神経・筋疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症など)、その他の疾患が挙げられます。
 急性期における当院では、食べること・飲むことの障害(摂食・嚥下障害といいます)のある方に対して、意識レベル・全身状態をみながら、口から食べることを早期に目指します。
 またことばの障害の他に、記憶や注意・集中力の低下などの障害が生じることもあります。これらの障害を高次脳機能障害といいます。高次脳機能障害は目に見えにくく、ご本人も障害を自覚しにくいことがあり、他者にとっても分かり難いものです。しかし社会生活を送る上で円滑なコミュニケーションや学習・仕事の遂行などに影響を及ぼしますので、適切な援助を行っていきます。

言語聴覚療法場面

当院で実習される学生さんへ

 実習初日は8時10分までにリハビリテーション室(入院棟4階)まで直接お越しください。着衣はケーシーまたは白衣上下、履物はサンダルではなく運動靴を用意してください。学生さんが使用できるシューズボックスとロッカーを用意しますので指示に従ってください。昼食は持参するか、院内にローソン、タリーズコーヒー、レストランがありますので、自由に利用してください。
 実習内容は各養成校の指導要綱に沿って、見学や担当症例の評価・治療・各種レポートやサマリーの作成などを臨床指導者とともに行っていきます。
 また上記実習内容の他に、各種カンファレンス(下記表を参照)や科内の勉強会等に参加していただくこともあります。

リハビリテーションスタッフが関わるカンファレンス及び回診一覧

カンファレンス

※ご不明な点がありましたら・・・
当院リハビリテーション科(Tel:0166-22-8111、内線番号2180)へお問い合わせください。

トップへ戻る