がん健診
日本人の死因の第一位はがんです。ほとんどの方が「がんで辛い思いはしたくない」と願っていると思います。がんの多くは早期発見、早期治療により完治します。当院でも健康づくりの一環として、各種がん検診をお勧めしております。

肺ヘリカルCT
従来のCTは、何度も息を止めて身体を輪切りにする撮影に対し、ヘリカルCTは1回10数秒ほど呼吸を止めている間に、らせん状に一気に連続撮影します。このため、呼吸による撮影のばらつきがなく、隅々まで観察でき、病気の立体的な位置関係が良く分かります。この検査では、胸部単純レントゲン検査では見つからないような小さな病変を見つけるのに適しています。
喀痰細胞診
ヘリカルCTは肺の中にできた小さながんを発見するのに適していますが、気管支に出来たがんは見つからない可能性があります。これを補うため、痰の中にがん細胞がないかどうかを調べます。
マンモグラフィ
乳がんの初期症状の1つの石灰化を写し出すことができます。マンモグラフィの撮影方向は年齢により、40~49歳は2方向、50歳以上は1方向が良いとされています。乳がん早期発見のためにお勧め致します。
子宮頸部細胞診
子宮頸部の粘膜を採取し、がん細胞の有無を調べます。
経膣超音波検査
超音波を発信させる小さな器械を婦人科医が膣内に挿入し、子宮や卵巣を観察します。小さな子宮筋腫や子宮がん、卵巣がんの早期発見のための検査です。
胃部X線検査
食道、胃などの疾患の有無を調べます。胃がんの早期発見などに効果的な方法です。バリウムを飲んで臓器の形の変化や異常について診断します。
胃内視鏡検査
口または鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸を一連の検査で観察します。カメラの直接見る検査なので鮮明に観察できます。
腹部超音波
腹部に超音波を発信し、その反射波(エコー)を利用して画像化・解析する検査です。ゼリー剤を塗った腹部にプローブ(探触子)をあて、その様子をモニターで確認します。主に肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓などの臓器に異常がないかをみます。なかでも胆石や早期肝臓がんの発見に有用です。
便潜血(2回法)
下部消化管(大腸)に出血があるかどうかのスクリーニングのために行います。大腸がんなどは、いつも出血しているわけではないので、2日法で検査することにより検出率を高めることができます。