形成外科
診療科の概要
旭川赤十字病院の形成外科は平成元年に開設されました。現在は日本形成外科認定施設、日本熱傷学会認定施設となっています。また、3次救急病院として救命救急センターがあり、形成外科では皮膚軟部組織損傷、顔面骨骨折、広範囲重症熱傷などの外傷などの治療を担当しています。
外傷以外の形成外科の治療としては、腫瘍や再建、形態異常の修正など体表のほとんどすべての機能的・審美的障害を治療の対象としています。
最近新たに開始した治療としては乳房再建(人工物、自家組織)、リンパ浮腫の治療(保存療法、手術療法)などがあります。
またアンチエイジング分野としてはシミに対してのレーザー治療、ドクターズコスメ(化粧品)も取り扱い、時代のニーズに応えるようにしています。
北海道道北地域では入院可能な形成外科のある病院が少なく、病診連携などにより市内にとどまらず、他市町村からも積極的に多くの患者様をご紹介いただいております。
主な対象疾患
- 外傷(擦り傷、切り傷、皮膚欠損など)
- 熱傷・凍傷・化学損傷(薬品や化学物質などによる損傷)
- 顔面の骨折・変形
- 眼瞼(まぶた)の治療(眼瞼下垂、睫毛内反症・外反症)
- 先天疾患(手足、耳、へそ、まぶたなど)
- 皮膚・皮下組織を中心とした良性・悪性腫瘍
- 腫瘍切除後の組織再建
- 乳房再建
- 瘢痕(きずあと)、ケロイド、瘢痕拘縮(ひきつれ)
- 褥瘡(とこずれ)、難治性皮膚潰瘍
- その他(リンパ浮腫、腋臭症・多汗症)
疾患の内容についてはこちらをご覧ください【日本形成外科学会HP 一般の方へ】
外来診療
当院では、年末年始を除く、毎週月曜日から金曜日までの午前に外来診療を行っております。(午前受付:初診の方は8:00~11:00、再診の方は7:50~11:00)。初診の方は特に予約などは不要ですが、再診患者様のために一部予約枠を設けております。
医師紹介
施設認定・施設基準
- 日本形成外科学会認定施設
- 熱傷専門医認定研修施設
- 自家培養表皮ジェイス(再生医療)実施施設(重症広範囲熱傷症例を対象)
- 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会エキスパンダー実施施設
(二次再建) - 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会インプラント実施施設
(一次二期再建、二次再建)
診療・手術実績
診療・手術実績
2023年(1~12月)
項目 | 患者数 |
---|---|
外来新患数 | 848 |
外来延数 | 5,709 |
新入院数 | 345 |
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
Ⅰ.外傷 (熱傷・凍傷・電撃傷含む) | 223 | 164 | 147 |
Ⅱ.先天異常 | 18 | 9 | 16 |
Ⅲ.腫瘍 (母斑、血管腫等含む) | 407 | 428 | 410 |
Ⅳ.瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド | 35 | 25 | 48 |
Ⅴ.難治性潰瘍 (褥瘡、壊死等含む) | 164 | 130 | 129 |
Ⅵ.炎症・変性疾患 (眼瞼内反含む) | 135 | 163 | 179 |
Ⅶ.美容 | 0 | 0 | 0 |
Ⅷ.その他 (眼瞼下垂(外傷・先天性・腫瘍が原因以外)) | 138 | 146 | 106 |
Extra レーザー治療 | 32 | 73 | 45 |
合計 | 1,152 | 1,138 | 1,080 |