部門紹介

検査科

検査科

検査科

検査科の概要

臨床検査とは~医師の診察を受ける際、血液や尿などを採取し分析したり、体に電極をつけたり超音波を当てるなどして 生体情報を調べることを臨床検査と呼び、臨床検査技師が担当しています。様々な客観的な情報を得ることのできる臨床検査は病気の診断、 治療方針の決定、治療の効果の判断など多くの場面で活用されます。
臨床検査技師は国家資格を持った検査のエキスパートです。

当院の臨床検査室はISO15189の認定を取得しております。

ISO15189とは臨床検査室が品質マネジメントシステムをもち、臨床検査の種類に応じた技術能力をもって健全に検査業務を行うことを求める国際規格です。
臨床検査室認定の取得により、国際的に認められた仕組みに基づき運営され、 検査結果に対する信頼性が向上し、当院で測定された検査結果は国際的に通用することを意味します。
私たちは、これからもより一層の品質管理と技能向上および患者さまへのサービス向上に努めてまいります。
※認定範囲:基幹項目・非基幹項目・病理学的検査・生理学的検査

検査室紹介

  • 採血室
  • 生化学・免疫検査
  • 血液・一般検査
  • 輸血検査
  • 細菌検査
  • 生理機能検査
  • チーム医療
  • 検査項目(工事中)
  • 基準値一覧
  • 資格一覧
  • その他

検査科は医療技術部の中の一組織としてあり、技師27名(うち1人パート)で稼動しています。業務分担は検体検査17名、生理検査8名、採血専属2名で 構成されており、夜間当直1名と休日日直2名にて365日24時間体制をとっています。

私たちの検査室の特徴としては、平日日勤帯の検査項目の大部分を夜間当直帯または休日においても実施している点と診察前 検査に対応するための外来検体の大部分を最大1時間以内の報告としています。そのため毎朝7時30分には稼動できるように機器の準備を行い、すみやかに病棟検体を測定して外来の患者様の検体とピークが重ならない工夫をしています。
また技師の殆どが外来採血も担当しており、午前中は3~5人で極力患者様をお待たせしないように努力しています。
ICT(感染対策チーム)、NST(栄養サポートチーム)などのチーム医療、各種教室にも講師として積極的に参加しており、 糖尿病療養指導士の資格をもった技師がベットサイドまで伺い 糖尿病患者さまの自己管理のお手伝いもしてます。
その他、末梢血幹細胞移植のための幹細胞採取。手術室に出向いては脳神経外科の術中モニタリングおよびドナーさんからの 骨髄液採取の際の細胞数算定。耳鼻科外来に出張してのオージオ検査。 安全な輸血のための取り組みなど書ききれないほど多岐にわたり活躍 しています。検査室に関心を持っていただけた方は、是非とも上の各部門を訪れていただければ幸いです。

中央採血室

中央採血室では、午前7時50分~午後5時まで採血と採尿の受付をしております。

当院の中央採血室は、すべて国家資格を有する臨床検査技師が担当しており、1日250人から350人の患者様が採血・採尿に来室し、平均待ち時間は15分から20分程度となっております。中央採血室で採血された検体は、隣接している検査室で迅速に処理され、検査結果が少しでも速く出るよう努力しております。また、患者様取り違え等の医療事故防止のため、受付及び採血時にお名前を確認させていただきますので、ご面倒でもご協力お願い致します。

採血時に気分が悪くなったことがある方や、止血に影響するお薬を飲まれている方・アルコールにアレルギーがある方は遠慮なさらずにお申し出ください。

(採血室入口)

(採血台・認証システム付)

(採血台・患者様側から)

生化学検査・免疫検査部門

生化学検査

生化学検査とは、血液や尿中に含まれている様々な成分を化学的に分析して病気の診断・治療の判定・病状の経過観察などに利用されます。特徴として1つの検査項目のみで判断するのではなく、複数の検査項目を組み合わせて総合的に判断します。

生化学検査の目的と主な検査項目

肝機能検査

肝臓の状態を調べる検査の総称です。
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)、γGTP(γ-グルタミルトランスペプチターゼ)、ビリルビンなどがあります。

腎機能検査

腎臓の濾過する能力などを調べる検査です。
クレアチニン、BUN(尿素窒素)などがあります。

脂質検査

脂質異常症や動脈硬化を調べる検査です。
総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、中性脂肪などがあります。

糖尿病関連検査

糖尿病の診断やコントロールの指標となる検査です。
血糖、ヘモグロビンA1cなどがあります。

免疫検査

体の外から入ってくる異物(細菌やウィルスなど)に対して、生体が抵抗する防御反応を免疫反応といいます。免疫検査は、その反応の有無や量を数値化して表します。
また、免疫反応を利用して体内に含まれる微量な成分も測定しています。

免疫検査の目的と主な検査項目

感染症検査

細菌やウイルスに感染しているかどうか調べる検査です。
HBs抗原(B型肝炎)、HCV抗体(C型肝炎)、梅毒検査などがあります。

ホルモン検査

ホルモンとは生体に作用する微量な物質でバランスが崩れると体に変調をきたします。
甲状腺ホルモン、副甲状腺ホルモン、膵ホルモンなどがあります。

腫瘍マーカー検査

癌細胞が作り出す特殊な成分を調べる検査です。
CEA(癌胎児性抗原)、AFP(α-フェトプロテイン)、PSA(前立腺特異抗原)などがあります。

血液・一般検査部門

血液検査

血液検査室では、主に血球分析(血球数・白血球分類)、形態学的検査(血液像・骨髄検査)、血液凝固検査をおこなっています。

血液細胞(赤血球・白血球・血小板)の数とヘモグロビン量やヘマトクリット値を測定、また白血球の種類を分析機で分類測定します。貧血や多血症、感染症や白血病などの特定の指標になります。

血液像検査

末梢血液塗沫標本を作製して、異常細胞の有無を顕微鏡で観察します。
健康な人の白血球は好中球・好酸球・好塩基球・単球・リンパ球に分類されます。体に異常がある場合、例えば細菌感染では好中球、ウイルス感染ではリンパ球、アレルギーでは好酸球が主に増加します。また白血病などでは腫瘍性増殖した芽球の増加が見られます。この白血球分画は診断の補助および治療効果を判定するうえで大切な検査です。

骨髄検査

骨髄(血液細胞が造られている組織)から骨髄液を採取、塗沫標本を作製し顕微鏡で観察します。
末梢血液像に数や形態の異常がある場合に、その原因を確定するために骨髄検査をします。
通常のメイ・ギムザ染色の他に、様々な特殊染色を施して悪い細胞の特定をいたします。

凝固検査

血液の止血、凝固に関する検査を血漿成分を用いて分析機で測定します。
心筋梗塞や脳梗塞などで抗凝固作用のある薬を服用しているときに効果を確認するためや、
手術や検査の前に出血がきちんと止まるかどうかを調べるときなどに行います。    

血管の破綻が生じたとき血管内皮下組織に血小板の粘着・凝集により一次止血栓が形成、初期止血がなされます。引き続き凝固反応が作動し、フィブリン血栓の強固な二次止血栓が形成されます。この一連の流れに異常があると出血傾向が生じます。その後、止血栓に対して徐々に溶解される線溶機構が働き血管の再疎通がなされます。この反応が過剰に作動する際にも出血傾向を生じます。

(凝固・線溶検査自動分析装置 三菱化学メディエンス社)

一般検査

一般検査とは血液以外の検査材料を扱い、尿(定性・定量)検査、髄液検査、関節液検査、腹水検査、CAPD排液検査、便潜血検査、精液検査を行っています。よく行われる尿や便の検査は非侵襲的な検査で比較的短時間でできるスクリーニングとして有用です。


(尿定性・沈渣自動分析機Sysmex社)
尿検査

尿定性・沈渣検査は主に腎臓や泌尿器の病態を把握できます。例えば腎臓が障害されると尿中に蛋白が漏れ出てきます。また蛋白尿が腎臓の細胞を傷害してさらに腎臓を悪くします。他に糖尿病、尿路感染症などのスクリーニング検査として重要です。

髄液検査

髄液検査は中枢神経の病態を把握します。骨髄炎や脳炎を疑う時に細胞数や細胞の種類、蛋白量を検査します。

関節液検査

関節液中の白血球や結晶の有無を検査します。痛風で尿酸結晶を認めたり、リュウマチなどの炎症性疾患では白血球が増加します。

便潜血検査

便中のヘモグロビンを検査することで大腸がんなどの腸内に出血がある疾患の診断に役立ちます。

精液検査

精子の数・運動率・奇形などを検査することで不妊の原因を探ることができます。

その他

末梢血幹細胞採取(アフェレーシス)

白血病や再生不良性貧血などの血液難病を治療するため、G‐CSF(顆粒球コロニー刺激因子)を投与したのち末梢血液中の造血幹細胞が増えてきた頃を見計らって、血球分離装置を用いて採取します。遠心分離により造血幹細胞が含まれる分画だけを効率よく分離・採取することを「アフェレーシス」と呼びます。採取された造血幹細胞は移植まで凍結保存(-80℃)が可能で解凍し移植されます。わたしたちは患者様もしくはドナーさまからこの血球分離装置を用いて末梢血液から幹細胞を採取する仕事をしています。

血液を体外に運びだすため、凝固を防ぐためのACD液を用います。痺れなどの副作用の可能性もありますが極力の負担軽減を心がけながらおこなっています。

(血球分離装置テルモBCT社)

輸血検査部門

1. 業務内容

ABO・RhD血液型検査、不規則抗体スクリーニング検査、交差適合試験などの輸血検査と、赤血球製剤、新鮮凍結血漿、血小板製剤などの赤十字血液センターへの予約・発注、各使用部門への入出庫、使用後の副作用発生状況を含めた製剤の一元管理を行っています。輸血検査は安全・適正を第一に、緊急性に即した検査を24時間体制で実施しています。また、手術前に患者さん自身から採血した自己血の保管、管理も行っています。さらに、輸血療法委員会を年間6回開催し、関係スタッフとの輸血療法に関する協議を経て、血液製剤の廃棄状況の把握から適正使用の推進に情報の提供を行い、院内における安全で適正な輸血療法の実施を目指しています。新しい取り組みとして、道北ドクターヘリでの赤血球製剤の輸送に対応が可能となり、患者様の施設間搬送時の輸血などに効果をあげています。

2. 輸血とは

輸血とは貧血などの病気や出血により不足した成分を補充する重要な補助療法で、輸血を行う前には必ず輸血検査を行います。

3. 輸血検査

輸血検査とは輸血事故や輸血副作用を防止し、安全な輸血を行うための重要かつ必須である検査です。

ABO血液型・RhD血液型

ABO血液型は、赤血球のA型およびB型抗原の検出を目的としたオモテ試験と、血漿中に存在する抗Aおよび抗B抗体の検出を目的としたウラ試験を実施し総合判定します。検査は自動分析機器を用いカラム凝集法を実施しています。

不規則抗体スクリーニング検査

輸血時に問題となるABO血液型以外の因子(不規則抗体)を調べる検査です。検査は、自動分析機器を用いカラム凝集法による間接抗グロブリン試験法を実施しています。

交差適合試験

輸血の直前に、輸血用血液製剤と患者様の血液との組み合わせが輸血に支障をきたさないかを調べる検査です。検査は、自動化機器を用いカラム凝集法による間接抗グロブリン試験法を実施しています。

輸血の種類

通常輸血に際しては、ABO・Rh(D)血液型が同型の輸血用血液製剤を準備し、間接抗グロブリン試験陰性を確認した上で出庫します。但し、緊急性を伴う場合には、緊急度に即した対応を実施しています。

1)赤血球液(Ir-RBC-LR)・・・主に貧血を改善するために使用し、末梢循環へ十分な酸素を供給することを目的とします。
(有効期間:採血後21日間 保存2~6℃)

2)濃厚血小板(Ir-PC-LR)・・・血小板成分を補充することにより止血を促進したり、出血を防止するために用います。
(有効期間:採血後4日間 保存20~24℃ 振とう保存)

3)新鮮凍結血漿(FFP-LR)・・・血液を固まらせる作用のある、凝固因子の補充を目的とします。
(有効期間:採血後1年間 保存-20℃以下)

4)その他の対応

以下の緊急時には、超緊急対応としてABO血液型不一致による溶血性副作用が起こらない「O型赤血球製剤」や「AB型新鮮凍結血漿」を用いた緊急措置をとります。

  • ・出血性ショックの為、患者様のABO血液型を判定する時間的余裕のない場合
  • ・同型が不足した場合
  • ・緊急時に血液型判定が困難な場合等

事前の輸血検査にて稀な血液型であることが判明した患者様へは、日本赤十字血液センターと連携し、患者様にとって安全な輸血用血液製剤を準備します。

赤血球不規則抗体を保有する患者様への通常輸血時には、患者様にとって安全な輸血用血液製剤を選択(適合血)し、準備しています。

細菌検査部門

細菌検査

ヒトの体の中や自然環境には細菌という目では見えない小さな生物がたくさん存在し、細菌の中にはヒトの生活に必要なものや感染症を引き起こすものがいます。発熱したり、膿ができて腫れたり、下痢をしたりという症状が出た時には細菌感染が原因になっている場合があります。患者さんから採取された様々な材料(尿、喀痰、便など)の中に症状の原因となる細菌がいるかどうか調べるのが細菌検査です。また、細菌がいた場合どのような薬(抗菌薬)が効くのかということも調べます。

塗沫検査

尿や喀痰、便といった材料をスライドガラスに塗り、染色し、顕微鏡で材料中の菌の有無や量を観察する検査です。見えた細菌の形態から原因となる細菌が推測できることもあります。

培養・同定検査

採取された様々な材料を、菌が発育に必要な栄養素を含んだ寒天の培地に塗り適切な環境で発育させることを培養と言います。約1~2日培養することで菌が増殖してコロニーという目で見る事ができる塊となります。このコロニーを用いて様々な手段で菌の性状を調べて菌種を決定する検査が同定検査です。

薬剤感受性検査

感染症の原因菌が同定されたら、治療のために抗菌薬が使用されます。同定された菌にどの抗菌薬が効くのか、効かないのかを検査するのが薬剤感受性検査です。

抗酸菌検査

抗酸菌検査とは、材料中に結核菌がいないか調べる検査です。結核は空気感染によってヒトからヒトに感染する危険な菌であるため専用の設備を使用して検査を行っています。普通の細菌とは違い培養に2カ月近くかかってしまいますが、顕微鏡での検査と遺伝子検査を組み合わせることで結果をより早く臨床に報告できるよう取り組んでいます。

迅速検査

インフルエンザやノロウイルスといった季節によって流行するものなどを専用のキットを用いて数十分以内に調べる検査を迅速検査といいます。
細菌検査室で行っているのは以下の検査です。

  • インフルエンザ抗原検査
  • 尿中肺炎球菌抗原検査
  • 尿中レジオネラ抗原検査
  • 咽頭・角膜アデノウイルス抗原検査
  • RSウイルス抗原検査
  • 便ロタウイルス・アデノウイルス抗原検査
  • A群溶連菌抗原検査
  • マイコプラズマ抗原検査

感染症遺伝子検査

 感染症を引き起こす原因微生物の遺伝子を増幅する検査法です。当院では、Loop-Mediated Isothermal Amplification (LAMP)法を採用しています。LAMP法は、標的遺伝子の6つの領域に対して4種類のプライマーを設定し、鎖置換反応を利用して一定温度で反応させることを特徴とします。サンプルとなる遺伝子、プライマー、鎖置換型DNA合成酵素、基質等を混合し、一定温度(65℃付近)で保温することによって反応が進み、検出までの工程を1ステップで行うことができます。増幅効率が高いことからDNAを15分~1時間で109~1010倍に増幅することができ、また、極めて高い特異性から増幅産物の有無で目的とする標的遺伝子配列の有無を判定することができます。ノロウィルス、結核菌、マイコプラズマはLAMP法を用いて検査しています。さらにノロウィルスと結核菌については、検体提出から遅くとも翌日までには結果が分かるように運用しています。

生理検査部門

生理検査室では、心電図や脳波、心臓超音波検査、肺機能検査、筋電図などの検査を行っております。

心機能検査

  • 心電図12誘導
  • ホルター24時間心電図
  • R-R interval
  • トレッドミル運動負荷心電図
  • 24時間血圧検査
  • 血圧脈波検査
  • 心臓超音波検査
  • 経食道超音波検査
  • マスター運動負荷心電図
  • ※ 上下分かれた着脱の簡単な衣服でご来院ください。
  • ※ 乳幼児は検査にお時間がかかる場合がございます。
  • ※ 検査内容や患者様の状態により、お呼びする順番が前後することがございますが、予めご了承ください。

心電図検査

心臓が全身に血液を循環させるために拡張と収縮を繰り返すとき、微弱な活動電流が発生します。その変化を波形として記録し、その乱れから病気の兆候を読み取ろうとするのが心電図検査です。

検査の受け方
電極をつけるため、両手首・足首、胸部が見えるようにしていただきます。力を抜いて、ゆっくりとした気持ちでベッドに仰向けに寝ます。電極を装着します。胸につける電極は、盤になっているため跡が残ることがありますが、数日で自然に消えます。検査は数分で終了いたします。
気をつけること
・記録中は動かないようにお願いします。
・足首を出していただくため、ストッキング,タイツは脱いでいただきます。
マスター負荷心電図
安静時の心電図を記録後、2段の階段を昇り降りする運動をした後、再び心電図を記録します。運動による負荷をかける前後の心電図を比較します。
検査の受け方
基本的に心電図検査と同じです。階段を昇り降りする回数は、年齢・性別・体重で決まります。階段の昇降後すぐに心電図を記録するため、少し薄着になっていただく場合があります。裸足で階段の昇り降りをしていただきます。
気をつけること
・検査中、具合が悪くなった場合はすぐにお知らせください。

ホルター24時間心電図

24時間連続して心電図を記録する検査です。胸に電極をつけ、記録器を携帯して帰宅し、日常の活動中や就寝中の心電図を記録します。病院で記録する心電図では捉えることが出来ない、動悸・息切れ・胸痛などの自覚症状を記録するための検査です。

検査の受け方
胸部に5ヶ所電極シールを貼り、携帯型の心電計につなげます。
心電計は、カバーにいれ、腹部に装着します。24時間記録しますので、ご自宅にお帰りになっても外さずに、1日過ごしていただきます。
心電計をつけている間の1日の行動(食事・運動・起床・就寝など)を、記録用紙に記入していただきます。翌日(24時間後)来院していただき、心電計を取り外して終了です。

測定が終了したらコンピュターで再生・解析します。
気をつけること
・記録中はお風呂に入らないでください。心電計に水をかけたり、強い衝撃を与えないでください。
・普段の生活の心電図を記録することが目的ですので、いつも通りの生活をお願いいたします。特に安静にする必要はありません。
・電気毛布は、寝ている間はコンセントを抜いてください。おやすみになるまでは、電源をいれて温めておいてもかまいません。

心臓超音波検査

超音波は人間の耳には聞こえない高い周波数の音波で、これを利用して心臓に超音波を発信し、返ってくる反射波(エコー)を受信し、コンピュター処理で画像化するのが超音波検査です。心臓の動きや形、血液の流れを測定していきます。体の表面から超音波をあてる検査のためゼリーを塗り、プローブという器具をあてていくだけなので人体に影響はありません。繰り返して検査することも可能です。

検査の受け方
上半身裸になり、ベッドに左側を下にして、横向きで寝てください。胸にゼリーをつけプローブをあてて心臓の状態をモニターで観察していきます。肋骨の間からプローブを当てますので多少痛い場合があります。画像を見やすくするため、お部屋を少し暗くして検査を行います。
気をつけること
・洋服は脱ぎ着しやすい上下に分かれた服でご来院ください。
・検査は予約制です。

肺機能検査

  • 簡易スパイロ検査
  • 肺活量(VC)
  • 努力性肺活量(FVC)
  • 機能的残気量(FRC)
  • 肺拡散能(DLCO)
  • クロージングボリューム(CV)
  • 呼吸抵抗試験
  • 鼻腔通気道検査

肺機能検査では、息を吸ったり吐いたりすることで肺の容積、気道の閉塞や換気障害などを調べることができます。

検査の受け方
鼻専用クリップで鼻をつまみ、マウスピース(使い捨てです。お一人ずつ交換します)をくわえます。技師が『吸って』『吐いて』と声をかけて呼吸の合図を出しますので合図に合わせて頑張りましょう。
気をつけること
・この検査は、正確な測定値をだすために、患者さんの協力が必要です。ご協力をお願いいたします。

脳波検査

  • 脳波検査
  • 術中モニタリング

脳波検査は、脳の働きにともなって発生する微弱な電気活動を頭皮上から検出・増幅し、記録する検査です。たとえば、α波は目を閉じて、リラックスしている状態によくみられます。検査では、起きている時、寝ている時の脳波を検査します。また目を開けた時、光をあてた時、深呼吸を繰り返した時などの脳波の変化をみます。この検査は、てんかん、脳血管障害、脳腫瘍、意識障害、頭痛など脳機能異常を示す疾患に役立ちます。
検査時間は約1時間です。

検査の受け方
頭に二十数個の電極をつけた後、ベッドに仰向けになり、記録します。軽く目を閉じて楽にした状態で、微弱な電気を波形として記録します。検査中にすることは目の開閉、光の点滅刺激、深呼吸などです。
気をつけること
・検査は予約制です。
・あらかじめお手洗いをお済ませください。
・頭に検査用のクリームをつけて検査していきます。このクリームは水でよく落ちますので、入浴時に洗い流してください。

筋電図

  • 筋電図
  • 神経伝導速度検査
  • 聴性脳幹反応検査(ABR)
  • 体性感覚誘発電位検査(SEP)

人の神経は脳と脊髄を合わせて『中枢神経』といい、脊髄から腕や脚に出ている神経を『末梢神経』といいます。

神経伝導検査
運動障害(動きにくさ、脱力、痩せなど)や知覚障害(感覚の鈍さ、しびれ、痛みなど)の原因が末梢神経によるものなのか、他に原因があるのか、末梢神経に障害がある場合はその障害部位や程度などを調べるための検査です。
検査の受け方
神経に電気刺激を与えて、伝わる速さや反応の大きさを計測します。 ピリピリ感、痛み、違和感を覚えるかもしれませんが、体には害はありません。
気をつけること
・検査は予約制です。
・検査部位が出しやすいような服装でご来院ください。

聴力検査

  • 標準純音聴力検査
  • 閾値上検査
  • 語音聴力検査
  • 自記オージオメトリー
  • ティンパノメトリー測定
  • レフレックス

耳の聞こえの検査です。高い音から低い音までいろいろな音を聞き、その音がどのぐらいの大きさで聞こえているのか調べます。

検査の受け方
周囲の雑音を遮蔽するため、防音室(耳鼻咽喉科外来横)で検査を行います。ヘッドフォンを両耳にあて、『プー・ プー』という音がかすかにでも聞こえたらボタンを押してください(音が聞こえなくなるまで押し続けてください)
気をつけること
語音聴力検査
日常会話の使われる語音がどの程度の音の大きさだと正しく聞こえるかを調べる検査です。
ティンパノグラム
耳の入口に耳栓をして検査します。耳から圧力を加え、音がどのように鼓膜に伝わるかを調べます。
耳小骨筋反射検査
耳の中に「耳小骨」と呼ばれる小さな骨があります。耳小骨は音を内耳に伝える大切な骨で、そこに付着する筋肉は大きな音を聞くと収縮します。

その他

  • 尿素呼気試験
  • 頸動脈超音波検査
  • 指尖容積脈波
  • 下肢静脈超音波検査

チーム医療

糖尿病療養指導士による糖尿病チーム医療への参画

現在、臨床検査技師の専門性を生かした糖尿病チーム医療への参画を積極的に行っています。糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格を有した6名の臨床検査技師が他職種のチームと連携しながら、糖尿病の予防、治療および教育活動に取り組んでいます。
その一環として糖尿病教室(入院棟7階ラウンジにて)を毎週火曜日に実施しており、糖尿病の患者さまに行われる検査全般の説明、糖尿病の予防・治療および合併症に関するお話、患者さまの日頃の様々な疑問についてお答えしています。
また、インスリン導入時に使用されるSMBG(自己血糖測定器)の使用に関してのご説明を患者さまの病室に出向いて、規定の操作手順をマスターできるまで指導しており、また各病棟に配置された血糖測定器のメンテナンスおよび精度管理も行っています。
近年、利便性に優れたSMBG機器がぞくぞく登場しておりますが、これら製品の基本性能の検討なども必要に応じて行います。

細菌検査室の感染対策チーム(ICT)のご紹介

細菌検査室のICT業務(ルーチン以外)は、

  • ①MRSAをはじめとした耐性菌サーベイランスです。ICTで指定された耐性菌が新規で患者様から検出された場合、電子カルテへの通知と感染管理室へ報告します。耐性菌、アウトブレイクの監視をします。
  • ②血液培養陽性の場合、主治医および感染管理室への報告。①と②は毎日の業務です。
  • ③週に1度、細菌検査室にICTメンバーのICD、ICN、薬剤師が集まり、感染症例のカンファレンスをします。
  • ④定期的またはアウトブレイク時の院内ラウンド。
  • ⑤年に1度のアンチバイオグラムの作成。

以上が細菌検査室のICT業務になりますが、アウトブレイクなど緊急のICT活動もあります。

検査科におけるNST活動への取り組み

NST(Nutrition Support Team=栄養サポートチーム)とは様々な医療スタッフが協力し合い、患者様に最もふさわしい方法で栄養状態を良好に保つことを目的として活動するチームのことです。通常、患者様と直接接している医師、看護師ばかりでなく管理栄養士、薬剤師、言語聴覚士、臨床検査技師などの各専門分野のスタッフがそれぞれの専門知識や技術を出し合って、食べられない事に対して最良の解決策を考えていくチーム医療です。私たち臨床検査技師はその専門性を生かし、血液検査等の臨床検査情報をもとに患者様の栄養状態のモニタリングなどを行っています。
NSTの主な活動内容は、毎週水曜日に行われているカンファレンスと、その後の病棟回診、毎月行われているNST委員会、また定期的に行われている院内研修会などがあります。

主な血液検査の基準値と内容

資格一覧

旭川赤十字病院医療技術部 検査科 資格認定技師
2018.11 現在

認定機関医療従事者としての取得資格人数
日本検査血液学会認定血液検査技師2
日本糖尿病療養指導士認定機構糖尿病療養指導士5
日本細胞・治療輸血学会認定輸血検査技師3
日本病院会診療情報管理士6
日本超音波医学会超音波検査士(循環器)5
日本臨床検査同学院二級臨床検査士(循環生理)2
日本臨床検査同学院二級臨床検査士(微生物)1
北海道毒物劇物取扱者2

資格紹介

認定血液検査技師とは

認定血液検査技師制度は日本検査血液学会が、血液検査に関わる技師の知識と技術の向上を目的として制定したもので、カリキュラムの主な内容は血液検査の基礎から始まり検査血液学(血液・凝固系・遺伝子・フローサイトメトリー・血液細胞形態学)並びに造血器腫瘍の診断プロセス等となっています。

糖尿病療養指導士(CDEJ)とは

CDEJ(Certified Diabetes Educator of Japan:日本糖尿病療養指導士)とは、糖尿病治療にもっとも大切な自己管理(療養)を患者に指導する医療スタッフです。高度で幅広い専門知識をもち、患者の糖尿病セルフケアを支援します。この資格は、糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を持ち、医師の指示のもと療養指導を行う事のできる熟練した経験を有し、資格試験に合格した者に与えられます。CDEJに認定されることは、糖尿病の臨床におけるエキスパートであることを意味します。医療は日々進歩しますので、CDEJとして認定された後も引き続き実践と研鑽を重ねて最新の知識・技能を身につける必要があります。このため、CDEJの認定制度は5年ごとの更新制となっており、更新のため「一定期間の実務及び新たな症例の経験、一定の講習・研修の習得」などが必要です。私たちは主に自己血糖測定機の使用方法の説明と糖尿病教室での講師、病棟の血糖測定器の精度管理を含めた管理全般を行っております。

認定輸血検査技師とは

輸血は移植の一種と考えられているように、種々の副作用・合併症を伴い易く、輸血治療を行うには深い知識、的確な判断力と技術が要求されます。日本輸血細胞治療学会は安全で適正な輸血を推進するために種々の認定制度が導入され、輸血認定医、認定輸血検査技師、学会認定自己血輸血看護師、学会認定輸血看護師、学会認定アフェレーシスナースがあります。

(認定輸血検査技師制度について)

輸血検査・業務に携わる臨床検査が中心となって施設の輸血医療レベルを向上するためにこの制度が発足しました。輸血に関する正しい知識と的確な輸血検査により輸血の安全性の向上に寄与することのできる技師の育成を目的として、平成7年より導入されました。
受験資格は、臨床検査技師として5年以上の検査業務があり、そのうち輸血検査歴は3年以上であること、5年間で資格審査基準に必要な50単位を取得していることなどが条件となります。
認定技師までの道のりは険しく、書類審査後、3日間の指定施設研修、2日間の合同研修会を受験し、1次試験(筆記)、2次試験(筆記・実技)を受け合格して、ようやく登録までこぎつけます。合格率は現在20%です。また資格取得後5年ごとに指定単位数を取得し更新手続きをしなければなりません。現在全国で約1,400名の合格者がいます。
当院には現在3名の認定技師がおります。

診療情報管理士とは

診療情報管理士は診療記録及び診療情報を適切に管理し、分析、活用することにより医療の安全管理、質の向上及び病院の経営管理に寄与する資格です。病院機能評価の基準では、退院患者2000名につき1名の担当者の配置が望ましいとされています。臨床検査技師と診療情報管理士とのダブルライセンスは、より深く診療情報を読み解くことが可能となり、質の良い臨床検査結果の提供に繋がります。

超音波検査士(循環器)とは

「超音波検査士」とは優れた超音波検査(エコー検査)技能を持つ技術者に対して日本超音波医学会が認定する資格です。この資格制度は、日進月歩する超音波技術を活用し、医療に貢献する技師を育むことを目的として作られています。超音波検査はリアルタイムで行う画像検査であり、患者さんを検査しながら診断を進めていける能力が要求されます。超音波検査のスペシャリストになるためには、高度な知識を要求される試験に合格し、その後も技術習得のために長い時間を必要とします。検査科では循環器領域を5名が取得しており、今後2名が取得予定です。毎日、循環器医師とエコーカンファレンスを行い、より臨床の求めるデータを提供できる検査士を目指しています。

二級臨床検査士(循環生理学)とは

資格を取得した当時は、二級臨床病理技術士(循環生理学)と言われており、臨床検査技師国家試験は各分野に渡り広範囲の試験内容ですが、それに比べこちらは分野別に其々分かれており、かなり専門性の有るもので筆記試験に実技試験・口答試験も加えたものです。試験の始まりは昭和29年からとの事で歴史を感じるものです。
現在も各分野の技術進歩に遅れることなく改善しつつ、時代の要望に答えながら行われています。

二級臨床検査士 微生物学(寄生虫学を含む)とは

衛生検査技師国家試験は昭和34 年に開始されましたが,現在日本臨床検査同学院が実施している臨床検査士の二級試験は昭和29 年に,また1級試験は昭和31 年に始まりました。これら認定試験は,臨床検査技師の学識と技術能力を一定の水準にすることを目的として設立されました。今年創立38 年目を迎える歴史のある資格です。資格認定試験合格者数は二級試験32,258名です。試験は筆記試験と実技試験を行います。
合格率は38.3%となっております。

毒物劇物取扱責任者とは

毒物劇物営業者(毒物・劇物の輸入・製造・販売業者)は、毒劇物を取扱う施設ごとに毒物劇物取扱責任者(国家資格)を1人専任・届出し、毒物又は劇物による保健衛生上の危害の防止に当たらせることが毒物及び劇物取締法で義務付けられています。
検査科内における毒物・劇物の使用に関しては毒物劇物取扱責任者の届出は必要ありませんが、適正な管理・事故防止・廃棄処理等に活かされています。

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