診療科紹介

呼吸器外科

呼吸器外科

診療科の概要

 呼吸器外科の受け持ち範囲は肺癌、気胸などの肺疾患の他、縦郭、胸膜、胸壁、横隔膜、胸管、胸部神経など、胸部にある心臓と食道以外の外科的疾患全てです。常に呼吸器内科と連携をとって治療方針を決定し、検査から手術、抗癌剤など術後の治療へと円滑な治療が可能となっています。手術は低侵襲な(体への負担が少ない)胸腔鏡手術を中心に行っており、手術全体の8割が胸腔鏡で可能です。また、生検といって病気の診断のため肺や胸腔内の組織をとる必要がある場合があり、そのような検査のための胸腔鏡手術(審査胸腔鏡)も積極的に行っています。一方で進行癌に対する根治手術は開胸して気管支、血管、胸壁などを合併切除する必要がある場合があり、大学や心臓血管外科と協力して行っています。当院は救命救急センターを有する救急指定病院であり、交通事故などで多発外傷を負った患者さんも多く運ばれてきます。呼吸器外科では肋骨や肺などの胸部外傷を受け持っており、各診療科と協力しながら治療を行っています。

主な対象疾患

肺腫瘍

肺癌、転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍など

縦郭腫瘍

胸腺腫、神経鞘腫、奇形腫、リンパ腫など
心臓と肺に囲まれた部分を縦郭と言い、前縦郭(心臓の前)には胸腺があります。胸腺にできる胸腺腫以外にも様々な縦郭腫瘍があります。腺があります。胸腺にできる胸腺腫以外にも様々な縦郭腫瘍があります。

気胸、血胸

肺にブラ(肺嚢胞)ができる事があります。ブラができる原因は先天性の場合と、肺気腫などの影響で後天性にできる場合があります。ブラが破裂すると空気が漏れ肺が縮んで呼吸困難になります。出血すると胸腔内に血がたまり血胸になります。

膿胸、肺膿瘍

肺炎などが引き金となり、肺の外に膿が溜ったり(膿胸)、中に溜る(肺膿瘍)事があります。通常の抗生剤治療では治らない事も多く、手術が必要になります。

肋骨・胸骨骨折、肺挫傷など胸部外傷

転倒転落、交通外傷などで胸部の骨が折れたり、中の肺が傷つく事があります。手術を必要とする事は少なく、バンドを巻くなど保存治療が中心となります。

胸膜、胸壁、横隔膜疾患

胸膜、胸壁腫瘍、横隔膜交通症など

胸管、神経疾患

乳び胸、多汗症など

代表的な疾患に対する治療方針

肺癌

肺癌を根治するための標準手術は、肺葉切除+リンパ節郭清です。肺癌の進行度、体力に応じて、より小範囲の切除(部分切除、区域切除)を行う事もあります。

気胸

気胸の手術は基本的には破裂したブラの切除です。自動縫合器という切除と縫合が同時にできる器械を用います。高周波で焼灼したり、吸収性シートや組織接着剤を用いて被覆、補強する事もあります。

胸腔鏡下肺手術

低侵襲な(体にやさしい)胸腔鏡手術を中心に手術を行っています。
従来肺の手術は胸から背中まで30㎝程度の皮膚切開と、胸筋、背筋、肋骨を切り離す事が必要でしたが、デバイス、映像技術の進歩によりわきの下に3,4か所の小切開を行うことで部分切除から肺葉切除まで可能となっています。手術時間も開胸手術と変わりありません。

5mmの細いカメラを胸腔内に入れ、大きく映したモニターをみながら手術を行います。

医師紹介

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