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診療科紹介

糖尿病・内分泌内科

糖尿病・内分泌内科

 糖尿病・内分泌内科では糖尿病と、甲状腺のような内分泌器官の病気を診療しています。現在4人の医師で、外来と病棟を担当しています。病棟では自科の患者だけではなく、手術や救急入院を含む他科入院患者の血糖コントロールも担当しています。

 糖尿病は国民病とも言われ、現在日本全国で1000万人以上の患者がいると考えられています。糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンの作用不足によって慢性の高血糖状態が続く病気です。最近、糖尿病治療薬は内服薬も注射薬も非常に多くの種類が使えるようになり、個々の患者さんの状態に合わせて最も適切な薬を選択することが可能になりました。持続インスリンポンプ(CSII)による24時間持続的なインスリン皮下注射療法や、24時間血糖モニタリングシステム(CGM)による血糖変動のチェックも積極的に外来でおこなっています。また、このCSIIとCGMを組み合わせたSAP療法も開始しています。最近になって血液を採らなくても血糖値(正確には皮下の組織中糖濃度)が分かる新しい器械(Free style Libre)も登場し、血糖コントロールの技術は更に進化しています。

しかし、いかに技術が進歩しても、糖尿病はほかの病気と違って自分自身が食事、運動、生活を注意しなければ決して良いコントロールは得られません。そのために療養生活をサポートするCDE(糖尿病療養指導士)という専門の資格を有するスタッフが19名おり指導にあたっています。食事や運動だけではなく、インスリンの打ち方や自己血糖測定の器械の扱い方、飲み薬の注意点、足の診察(フットケアと言います)などを専門的に指導してくれる看護師、管理栄養士、薬剤師、検査技師、理学療法士とともにチーム医療を実践しております。糖尿病は一生付き合う病気であり、また大変多い病気です。地域の医療機関と連携して、通常はかかりつけ医で糖尿病の治療を続け、合併症のチェックやコントロールが悪化した時など節目節目で我々のような糖尿病専門機関を受診してもらう「糖尿病地域連携パス」も推進してまいります。

内分泌外来では内分泌疾患(特に甲状腺疾患)と共に代謝疾患(高脂血症、高尿酸血症など)を扱っています。糖尿病のない肥満、高脂血症などもこの外来で 治療しております。生活習慣病は最初何の症状もありませんが、放置すると脳卒中や心筋梗塞、糖尿病では失明や足の壊疽、慢性腎不全による人工透析など大変 重症な病気を引き起こします。倒れた時適切な治療を受けるのも重要ですが、その前にきちんと治療して倒れない体を作ることが、特に高齢化社会を迎えるにあ たって重要なことだと考えます。

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