ごあいさつ
栄養課は医療技術部に所属し、衛生管理を徹底した、安心安全な入院食の提供を心掛けております。旭川赤十字病院は地域医療支援病院として急性医療を担っており、栄養課でも多種多様な疾患に対応しております。医師の指示のもと、患者さん一人一人に適切な栄養管理を実施することを目指し、チーム医療の一員として患者さんのニーズにこたえながら、早期疾病の改善、健康維持に尽力できるよう、努めております。
入院中の食事について
入院中のお食事は一般療養食と特別治療食に分かれています。医師の指示のもと、個々の患者さんの状況に合わせたお食事の提供を行っております。患者さんにご満足いただけるように、おいしく、彩りの良いお食事を目指しています。
また各病棟に、献立表を張り出し食事に関する豆知識も一緒に掲載しております。
- 朝食 8:00~
- 昼食 12:00~
- 夕 18:00~
*適時・適温による食事を提供するため、保温・保冷配膳車を使用しています。
水・木・金・土曜日の夕食の献立を選択して頂いています。
*常食、エネルギーコントロール食の方が対象です。
食事で四季を楽しんでいただけるよう、旬の食材を取り入れた行事食を提供しています。添えているカードでは季節を感じられるイラストや、行事の由来を紹介しております。また、行事食以外でも新メニューを多数提供しており、入院された患者様からは、おいしかったとのお声を多数いただいております。
当院では高齢社会に合わせて嚥下調整食の提供を行っております。日本摂食嚥下リハビリテーション学会基準2021に基づき嚥下機能の状態に合わせてゼリー食、ペースト食、ムース食、ソフトきざみとろみ食、ソフトきざみ食、軟らか汁とろみ食などを提供しております。
形態・味・見た目に配慮し、安全でおいしい嚥下調整食を目指しています。
患者サービスの一環として、入院中に誕生日を迎えた患者さんに カードをお渡ししています。
食物アレルギーのある方への病院食は安全を最優先としております。食物アレルギーのある方は入院予約時にお知らせ頂き、管理栄養士と面談のうえ対応となります。緊急入院の場合は、面談が後日となる場合もあります。
【ご留意事項】
食物アレルギー対応メニューは特定原材料8品目(卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに・くるみ)以外にも対応を行っております。
使用食材については製造元からの情報に基づき確認しております。
現在、アレルギー食品を摂取している場合は病院食での対応は致しかねますので予めご了承下さい。
病院食は特別な対応を必要とする治療食や食物アレルギー食など安全と衛生を優先して提供しています。
嗜好には対応致しかねますのでご理解のほどお願いいたします。
栄養相談・栄養指導について
入院、外来の患者さんを対象に平日9時から16時までの間、管理栄養士が常駐し、栄養相談を行っています。患者さんの病態に合わせて糖尿病、腎臓病、循環器疾患、手術前後、嚥下機能の低下、がん、低栄養、その他多種多様な疾患に対応しています。入院中はベットサイドでの指導や退院に向けての指導、外来通院時には継続した栄養食事指導をおこない患者さんの不安を取り除けるようにサポートしています。
集団栄養指導は糖尿病教室(水曜日)を月2回行っています。患者さん、家族の方を対象に医師、看護師、管理栄養士で実施しています。栄養相談をご希望のかたは担当医師・看護師にご相談ください。現在、コロナ対応のため1部集団栄養指導は中止となっています。外来では事前予約制にて電話での栄養相談を実施しております。ご興味のある方は受診時に栄養相談室までお問い合わせください。
【栄養相談室の様子】
NST(栄養サポートチーム)について
平成14年4月に設立し、チームによる活動をしております。患者様の早期回復を目指し、栄養状態の改善にむけて、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、管理栄養士などのスタッフが協力し栄養サポートをおこなっています。
入院中に食事が思うように食べられない、栄養状態に不安があるなどの場合は、お気軽にご相談ください。
患者会活動について
糖尿病患者会「旭川大雪会」、透析患者会「旭川赤十字病院腎友会」の事務局を担当しています。
大雪会では、平成30年に50周年を一泊研修旅行会、運動療法(歩こう会、パークゴルフ)、市民講演会、バイキングの食事会、機関誌「大雪」の発行などを行っています。患者さんの研修および親睦を図るために日々活動を行っています。
臨床栄養実習の受け入れ
栄養課では道内大学・短期大学より管理栄養士・栄養士養成校の臨床栄養実習の受け入れを行っています。栄養食事指導、NSTにおける管理栄養士業務、病態別の献立作成や衛生管理、調理指導などの給食管理について等、体験を通じて学んでいただきます。