細胞診結果の見方

ここでは、子宮がん検診(子宮頸部‐けいぶ‐細胞診)の結果の見方を少し丁寧に見ていきましょう。

以前までは日母分類(クラス分類)という【Class ●●】で表記しておりましたが、2008年6月に日本産婦人科医会で『ベセスダシステム2001』という新報告様式が承認され、子宮頸部細胞診結果報告様式は以下のように表記することになりました。
以前の報告と若干の違いがあるため、完全にすべてが《イコール=》ではありませんが、基本的な部分は同じです。

用語
(略語*)
用語説明 推定病理診断 解説 次回受診目安 日母分類
NILM
ニルム
陰性 ①非腫瘍性病変
②HPV感染以外の炎症所見
今回の検診では、異常な細胞は認められませんでした。健康維持のため、定期的な検診をお勧めいたします。


扁平上皮系病変
ASC-US
アスク・ユーエス
軽度上皮内病変疑い 意義不明な異型扁平上皮細胞 今回の検診では、注意すべき細胞が認められました。次回の検診は必ず受けるようにしてください。





Ⅲa
ASC-H
アスク・ハイ
高度上皮内病変疑い 上皮内病変疑い 今回の検診では、正常とは異なる注意すべき細胞が認められました。正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。



Ⅲa
Ⅲb
LSIL
ローシル
軽度扁平上皮内病変 ①HPV感染
②軽度異形成
正常とは異なる細胞(異型細胞)が認められました。前癌病変(異形成)の可能性があります。正確な診断を行なうために、詳しい検査が必要です。 Ⅲa
HSIL
ハイシル
高度扁平上皮内病変 ①中等度異形成
②高度異形成
③上皮内癌
④微小浸潤癌疑い
正常とは異なる細胞(異型細胞)が認められました。前癌病変(異形成)~初期の癌の可能性があります。正確な診断を行なうために、詳しい検査が必要です。 Ⅲa
Ⅲb
SCC
エスシーシー
扁平上皮癌 ①微小浸潤癌推定
②浸潤を伴う扁平上皮癌
癌と思われる細胞が認められました。正確な診断を行なうために、詳しい検査が必要です。
腺系病変
AGC
エイジーシー
異型腺細胞 ①腺異型
②腺癌疑い
正常とは異なる細胞(異型細胞)が認められました。 前癌病変(異形成)~初期の癌の可能性があります。正確な診断を行なうために、詳しい検査が必要です。




AIS
エイアイエス
上皮内腺癌 上皮内腺癌 初期の癌の可能性があります。正確な診断を行なうために、詳しい検査が必要です。
Adeno-
carcinoma
腺癌 浸潤を伴う腺癌 癌と思われる細胞が認められました。正確な診断を行なうために、詳しい検査が必要です。
その他の病変
Other malig. その他の悪性腫瘍 上記以外の悪性腫瘍 悪性細胞が認められました。正確な診断を行なうために、詳しい検査が必要です。



*略語解説*

NILM;negative for intraepithelial lesion or malignancy
ASC-US;atypical squamous cells of undetermined significance
ASC-H;atypical squamous cells,cannot exclude HSIL
LSIL;low-grade squamous intraepithelial lesion
HSIL;high-grade squamous intraepithelial lesion
SCC;squamous cell carcinoma
AGC;atypical glandular cells
AIS;adenocarcinoma in situ
Adenocarcinoma;adenocrcinoma
Other malign.;Other malignant neoplasmus

↑ページの先頭へ戻る

Copyright(C)Asahikawa Red cross Hospital - Diagnostic Pathology -