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研修医の広場

「2年間の初期臨床研修を振り返って」

旭川赤十字病院 研修医2年目の森 結子です。
もうすぐ初期臨床研修も終わりますが、最後にこの2年間で経験できたことについて、紹介していきたいと思います。
当院では、救急研修に重点を置いており、BLS、ACLS、ICLSなどのコースに参加する際は、受講料などの補助を受けることができます。その為、積極的にこれらのコースを受講する研修医が多いです。私は、上記の他にPALSとJATECを受講してきました。
PALSは、小児の二次救命処置について学ぶコースです。私の時は、受験したい時期に北海道でコースが開催されていなかった為、せっかくならと京都まで足を運んできました。
京都に行ったのは高校の修学旅行を含めて3回目でしたが、京都トレーニングサイトが祇園や鴨川の近くにあったため、コース修了後には観光も楽しめてとても充実しました。
また、京都周辺で働く医療者の方々と一緒に受講して交流を深めることができ、とても新鮮で楽しい時間となりました。

写真 1 京都トレーニングサイト

写真 2 PALS受講風景

宇治の平等院鳳凰堂にも足を運ぶことができ、大仏様の観覧や博物館など見て回ることができました。
また、人生初の御朱印帳を買って、1ページ目に平等院の御朱印を押してもらえました。お抹茶もいただき、充実した京都旅でした。

写真 3 平等院鳳凰堂

写真 4 平等院の鐘

写真 5 お抹茶と干菓子

JATECでは高知に行ってきました。JATECは、外傷診療の初期対応について学ぶコースです。病院搬送後の対応について、第一印象の所見から始まりPrimary surveyやSecondary surveyの進め方について講義と実習を交えて学習していきます。JATECは倍率が高く、人によっては5~10回応募しても落ちてしまうことがあります。そのため直近のコースに全て応募していたところ、高知のコースに受かったため受講することになりました。

写真 6 高知の近森病院

高知市の近森病院で行われました。初めての土地でドキドキしていましたが、受講生には2年目研修医も多く、私のグループでも4人中3人が研修医でした。グループの方達はとても親しみやすく、遠方から来た私にも気さくに接していただいた為、和気あいあいと受講することができました。インストラクターには、全国の病院から第一線で活躍している救急医の先生方が参加されており、各ブースで基本的なことから実践的なことまで、丁寧に分かりやすく教えていただきました。1日目の夜には懇親会にも参加し、インストラクターの先生方や受講生たちと楽しくお話しすることができました。違う土地で働く先生方の救急診療に関するお話は大変興味深く、視野が広がりました。

写真 7 高知空港の坂本龍馬

写真 8 ドクターヘリ

最後の研修月では、ドクターヘリにも乗ることができました。当院では、2年目研修医が希望すればOJTとして乗せてもらうことができるため、研修期間中に是非挑戦してみることをお勧めします。ドクターヘリでは、バイタルを安定させながら、いかに早く搬送させるか、緊迫した状況での判断が迫られます。そのような現場を実際に経験し、迅速な初期対応の重要性やドクターヘリの意義について学ぶことができました。
その他にも、厚真町における災害救護派遣など、赤十字病院ならではの活動を経験することができました。臨床研修の2年間では、同期や先輩後輩に恵まれ、とても楽しい時間を過ごせました。指導医の先生方やコメディカルの方々、教育研修センターの方々にも大変お世話になり、充実した2年間でした。
研修病院で悩んでいる方は、是非一度当院に見学に来てみてください。
研修医もみんな仲良しで楽しいですよ~。

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