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研修医の広場

救急外来での研修、日・当直について

 こんにちは!初期研修医二年目になりました、石丸と申します。
 早いことに初期研修も一年を終え、時の速さを感じるとともに、そろそろ将来の進路を本格的に決めなければならないという焦りに駆られている今日この頃でございます。
 さて、新型コロナウイルスの影響で見学や実習などにも影響が出て、学生の皆さんの生活も大きく影響を受けているのではないでしょうか。
 ということで今回の研修医日記では、初期研修で最も重要視されるといっても過言ではないであろう救急外来での研修、当直について書きたいと思います。


●当院研修の当直・日直について

 説明会などで聞いたことがある人も多いかと思いますが、当院の日直・当直研修は、1年目が主にWalk in、二年目がセンター(救急車)を担当するという特徴があります。(但し、1年目で救急科研修を終えた人は、希望すれば夏以降月一回程度2年目と一緒にセンター当直に入ることができます。)


●それぞれどんな患者が来るの?

それぞれの特徴や主な経験症例の例をあげたいと思います。

◆Walk in

・転んで頭をぶつけた ・蕁麻疹が出た ・泌尿器かかりつけの方で血尿が出た ・お腹が痛い ・頭が痛い ・なんとなく様子がおかしい
などなど様々な主訴の患者さんが来ます。

 センターに比較して軽症の患者さんが多いことは確かですが、発熱の人の血圧測ってみたら、
 ショックバイタルだったり、急性腹症や脳梗塞(意外と多い!)、脳出血、大動脈解離(ほとんどないですが…) といったクリティカルな疾患も紛れ込んでいます。
 また、主訴がわかりにくかったり、入院が必要か微妙だったりといったこともあり、センターとは別の難しさもあり非常に勉強になります。

◆センター

・ショック ・呼吸困難 ・胸痛 ・腹痛 ・片麻痺・意識障害 ・CPA ・交通外傷

 やはり、Walk inに比べると緊急性の高い疾患が多く、急がなくてはならない疾患や、初期対応を間違えると重症化を招きやすい患者さんが多いというのが特徴です。特にCPAや、交通外傷は基本的にWalk inでは経験できませんので、救急科研修・2年目の当直で主に勉強することになります。
 こちらのほうがイメージしやすいかもしれないですね。ごくまれにですがドラマ「コードブルー」のような症例が来ることもあります(笑)


●当院の当直のいいところ!
① 必ず上級医がついてくれる!

 Walk inもセンターも、必ず上級医と一緒に入ることになります。例え軽症であっても必ず上級医に確認を取ったうえで最終的な判断を下すといった病院はあまりないのではないでしょうか。もちろん、慣れてきたらある程度、自分で方針を決めさせてもらえたりします。

② いろいろな症例を経験できる!

 当院は三次救急であるため重症の患者さんもたびたび運ばれてきます。こちらは研修医がメインでかかわることはあまりありませんが、麻酔科をはじめとした各科の専門の先生方の対応を見るだけでも勉強になります。
 また、こちらは日常の研修にも言えることですが、当院は精神科以外は基本的にはすべての科がそろっているため、様々な疾患・症例が経験でき、特に神経系の診療科がある病院は管内にあまりないため、脳血管疾患をはじめとした神経疾患の数は同管内の他病院と比較すると多く経験できます。

③ 当直明けは基本的には休み!

 研修医のイメージとして「ブラックジャックによろしく!」のようなずっと病院にいる生活をイメージする方もいるかと思いますが、近年の働き方改革の影響もあり、当院では当直明けは基本的に朝から休みという決まりになっています。そのため、当直中は、当直のことに集中できます。もちろん希望があれば午前中だけ残ったり、どうしても見たい手術があったり、経験したい手技があったら次の日も研修(自己研鑽)することもできます。


以上簡単にではありますが、当院の当直について紹介させていただきました。
もし興味を持った方がいたら、新型コロナウイルスの影響が落ち着いたらぜひ見学に来てください!
最後の写真は、昨年にドクヘリ前で撮影したものになります。

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