厄年(やくどし)とは、災厄に遭いやすいとされる年齢を指す概念であり、科学的根拠は明確ではないものの、経験的には妙に納得させられることのある不思議なものです。
初めまして、1年目研修医のSです。どうやら今年、その定義を身をもって実感することになりました。
始まりは11月、救急科ローテーション中のことです。患者対応が落ち着いたタイミングで上腹部痛を自覚しました。嘔吐・下痢はなく様子を見ていましたが、数日後に痛みが右下腹部へ移動し、「もしかして…」と思い、Walk-inで受診しました。診断は虫垂炎、そのまま緊急手術となりました。まさか“診る側”から“診られる側”になるとは思わず、3日間の有給休暇を消化しました。
12月には忘年会を控えていましたが、その前日に謎の発熱を認め、3日間の休暇を消化しました。
そして1月、「今年度はもう何も起きないだろう」という淡い期待を抱きながら研修していました。寒気を感じ、体温を測定すると36.4℃。しかし寒気は持続し、3時間後に再度測定すると、38.0℃まで上昇していました。「病棟で流行ってたな」と思いながら、Walk-inで受診しました。診断はインフルエンザB型でした。期待は見事に打ち砕かれ、さらに5日間の有給休暇を消化しました。
こうして振り返ると、見事に毎月イベントが発生していて、科学的根拠のない「厄年」という言葉を実感せざるを得ない一年でした。
有給休暇24日のうち11日を体調不良で消化することになりましたが、有給が十分にあったおかげで無理をせずに休むことができ、周囲の先生方や同期のサポートにも助けられながら、何とか一年を乗り切ることができました。
これから研修先を選ぶ医学生の皆さんへ。
忙しさや症例数だけでなく、「体調を崩したときにしっかり休める環境」や「支えてくれる人がいるか」という視点も、ぜひ大切にしてみてください。
来年度はもう少し穏やかであることを切実に祈りつつ、引き続き研修に励んでいきたいと思います。
