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研修医の広場

ドクターヘリ搭乗研修

2年目研修医の佐藤孔明です。前回の研修医日記を書いたのがついこの間のように思われますね・・・本当についこの間ですね。

この1か月は救急外来での研修でした。1年目の研修医達と一緒にローテートしていたのですが、みんなよく勉強している研修医達で、私の方が教えられることも多いです。

当院の救急外来での研修は、最低限のルールはあるものの、細かいところまで1から10まで定められている訳ではないので、同じ限られた時間の中でもよく勉強している人ほど充実した診察ができますね。これから研修医になるみなさんは、ある程度自分で勉強できるように、よい教科書を購入しておくことをお勧めします。最近特に実感しますが分かりづらい教科書を抱えていてもあまりページが進まないので、もしも読み終わらなくてもある程度割り切って新しいものを購入するのも一つの手かと思います。

ここでお勧めの本を紹介したいところですがそれは皆さんが遊びに来たときにとっておくとして、ドクターヘリ体験搭乗研修について記載したいと思います。

当院では、2年目の研修医は救急外来の研修期間中にドクターヘリに乗せてもらうことが出来ます。私は先日順番が回ってきました。
朝からドクターヘリ用のユニフォーム(ポケットがたくさんあります)に着替えてヘリの機材の確認をします。ドクターヘリの要請があると貸してもらっている無線から音が鳴ります。エレベータで屋上まで行ってヘリに乗ります。シートベルトをしっかりと装着して無線付きのヘルメット(研修医はヘッドホン)から情報を聞きます。
私の時は交通事故と離島からの転院搬送でしたが、救急外来で待ち構えているときよりも情報は圧倒的に少ないです。患者さん(傷病者)の人数すら異なることがあります。

現場に着いたらランデブーポイント(ヘリが到着する場所:学校のグラウンドや広い駐車場など)から消防署の指令車(赤い色の見た目は普通の乗用車)に乗って現場に向かう場合と、救急車がランデブーポイントまで連れてきている場合とがあります。

患者さんに接触したら状況を確認します。名前や現病歴、既往歴、バイタルなどの情報を収集しながら診察します。私はそもそも立ちながら字を書くのになれなくて苦戦してしまいました・・・。必要に応じて応急処置が済んだら搬送先の病院を探します。ヘリで搬送するのか、現場の救急車で搬送したほうがよいのか等も含めて判断します。

人数や設備は制限されていますが少なくとも外傷に関しては救急外来で行っているものにと類似していました。一方情報収集の重要さが身に染みた一日でした。

普段は救急隊から情報を受け取る一方でしたが、病院到着前の活動について触れることができる良い機会になりますので皆さんも是非当院で研修を行ってドクターヘリに乗ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、空から見る北海道の景色はものすごくきれいですし、ものすごく酔います。

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