English

研修医の広場

腎臓内科について

おはようございます。初期研修医1年目のKです。
10月、11月と腎臓内科を研修させていただいておりますので、今回の研修医日記では腎臓内科について紹介しようと思います。

まず腎臓内科での研修医の仕事は、病棟業務と手術助手の2種類に分かれます。
病棟業務では患者回診、カルテ記載などをおこなっております。老廃物の排泄、水・電解質の調整、ホルモン分泌など生体内で多様な働きをする腎臓を扱うという性質上、検査値が崩れている方も多く入院されております。そのような方々の疾患の管理を経験することは、内科を志す者にとって非常に得るものが多いだろうと思います。

腎臓内科での手術業務は血液透析の導入目的にシャントを造設する手術、腹膜透析の導入目的に腹部にカテーテルを埋め込む手術、透析シャントの狭小・閉塞部位を拡張する手術などを主におこなっております。研修医はそれらの手術において第一助手、第二助手として活躍の場が与えられます。手術が多い週は業務時間の半分ほどを術場やカテ室で過ごすこともあります。
このように内科管理だけではなく、外科的な業務も高頻度におこなっていることが当院の腎臓内科における特徴の1つではないかと思います。

そして忘れてはならない手技が腎生検でしょうか。腎生検は疾患の診断、疾患活動性の評価や治療効果判定をするのになくてはならない手技です。
腎病理は病型診断と疾患名が必ずしも1対1で対応するわけではありません。そのため光学顕微鏡だけでなく、蛍光抗体法や電子顕微鏡を駆使しながら病態に迫ります。私は腎病理のそのようなところに非常に魅了されております。そんな腎生検は当院では年間50例弱おこなっており、十分に経験することが可能です。
業務の隙間時間には上級医の先生による電解質・輸液や縫合のレクチャーもあります。確かな知識と豊かな臨床経験に裏打ちされた講義は学生時代の講義とは次元の異なる臨場感が得られます。

私の稚拙な文章では伝わらない魅力も多々あると思いますので、気になった方はぜひ一度見学に来てみてください。そして腎病理の奥深さに触れてみてください。

トップへ戻る