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研修医の広場

救急科研修の1日の流れ

こんにちは。初期研修医1年目のNです。
7月に救急科を研修させていただいたので、今回の研修医日記では救急科研修の1日について紹介しようと思います。
救急ローテでの研修医の主な仕事は日中の救急車対応です。主に研修医2、3人と上級医で対応します。CPAや交通外傷、脳血管疾患、心筋梗塞、敗血症など重症なものからCommon diseaseまで幅広く経験することができます。ドクターヘリで搬送されてくる症例もあります。
その他に救急科で入院になった患者さんがいれば、担当することもあります。

それでは1日のスケジュールを紹介します。救急車の来る時間や台数に応じて動くのでおおまかに。

7時45分 カンファレンス
→救急科の朝はいつもより少し早いです。
救急科に入院している患者さんがいれば、簡単にプレゼンを行います。

8時15分 病棟回診して当直担当から引き継ぎ
→救急科で入院している患者さんがいれば回診し病棟業務を行います。
それが終わったら当直担当から引き継ぎを行ない、いよいよ救急患者対応です。

8時25分〜17時 救急患者対応、レクチャー
→患者さんが搬送されてくることが決まったら、救急車が到着するまで情報の中から想定される疾患と診察の進め方を先輩研修医や指導医と相談し、準備を整えます。
救急車が到着したら救急隊から情報収集しつつ診察を行います。重症度に応じてですが、ファーストタッチは基本研修医が行います。
私自身最初はどんな問診、身体診察をしたらいいのか戸惑うことが多かったですが、その都度先輩研修医や指導医から道筋を示してもらいながら、さまざまな疾患のファーストタッチの経験を積ませていただきました。

救急車が来ていないときには指導医から外傷患者へのアプローチの仕方や、緊急疾患の画像読影などのレクチャーをしていただけます。外傷患者へのアプローチはJATECという外傷初期診療ガイドラインに基づいた診察の方法を学びます。

17時 引き継ぎ
→その日の当直担当の上級医と研修医に引き継ぎを行います。
最後に印象に残った症例について指導医にフィードバックをいただいて、1日は終わりです。

この救急科研修(2か月間)が終わり、希望すれば2年目の研修医と一緒にセンター当直(救急車で運ばれてくる患者さんの対応)に入れるようになります。
私自身も8月からセンター当直に入るようになりました。
まだまだ慣れない部分もありますが、上級医にフィードバックをいただいたり、先輩研修医の救急対応の様子を見たり、学びの日々です。

写真は、緊急気道確保のハンズオンを受けているときの様子です。豚の気管を使って輪状甲膜穿刺の練習をしました。
文章では伝わらない部分もあると思うので、気になった方はぜひ一度見学に来てみてください。日中の救急科見学を行うことも、当直の見学を行うこともできます。

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