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研修医の広場

当直研修について

こんにちは、初期研修医2年目のYです。早いもので初期研修を始めてから1年が経過しました。この1年で多くの学びがありましたが、特に日当直についてご質問をいただくことが多いので、今回はその内容をご紹介します。

日当直業務
当院では、初期研修医が救急患者さんのファーストタッチを担当しています。
患者さんの重症度や指導医の判断により、診療への関与度が異なります。平日の日勤は救急科ローテーション中の研修医が、平日の当直と、土日祝日の日当直は研修医が持ち回りで行っており、365日研修医が当直に入る体制です。
基本的には、救急車で来る患者さんの初療は2年目研修医が、ウォークインの患者さんの初療は1年目研修医が担当します。ただし、救急科をローテーションした1年目研修医は、希望をすれば救急車で来る患者さんの対応をすることができます。
症例数にばらつきはありますが、ウォークインの当直では一晩に約2名、救急車の当直で2次救急の日であれば10台前後、通常の日は5台ほどです。忙しい日は20台を超えることもあります。

業務内容
日直は朝8時25分から17時まで、当直は17時から翌朝8時25分までです。
研修医の主な業務は、問診や診察、家族や救急隊からの情報収集、検査項目の決定、指導医へのプレゼンテーションです。時には他院の先生や患者さんの家族に電話で説明や質問をしたり、診療情報提供書を作成したり、病状説明を行うこともあります。
来院する患者さんは、外傷、脳血管障害、循環器疾患、整形外科疾患、低血糖や電解質異常、感染症など非常に幅広い疾患を持っています。基本的に指導医と一緒に診療を行うので、安心してファーストタッチを行えます。

1年間を振り返って
日当直では、重症から軽症までさまざまな疾患を対応します。国家試験のように選択肢が用意されているわけではないので、自分で選択肢を考え、最善の方法を見つける必要があります。検査の律速段階を考え、大まかな方針を立てながら、検査を実施し患者さんや家族とお話するなど、医学生の時には気づかなかった多くの思考が必要です。
私は3月から救急車で来る患者さんのファーストタッチを始めましたが、まだまだ慣れず、指導医やスタッフの方に助けられています。他職種の方との連携も非常に重要で、当直するたびに多くの学びがあります。毎回、新しい知識や忘れていたことを学び直し、とても充実した研修を送っています。

最後に
ここまで読んで、大変そうに感じる方もいるかもしれません。しかし、実際には指導医やスタッフ、研修同期に助けられながら、楽しく研修を行っています。百聞は一見に如かず、ぜひ一度、旭川赤十字病院の当直研修を見学にいらしてください。(病院見学をする方で、ご希望があれば当直見学が可能です)
見学することで、具体的なイメージが掴めると思います。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

写真は、Yが1年目の時のエコー研修と縫合研修の様子です。
研修医向けのレクチャーも充実しています。

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