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研修医の広場

自由選択期間の整形外科研修について

こんにちは!研修医1年目の上野と申します。
旭川赤十字病院の初期臨床研修医として、皆さんに自由選択期間の整形外科研修についてお話しします。

1. 自由選択期間ってなに?
初期臨床研修の2年間では、1年目に内科(7科から3科を選択)や外科、救急科など、厚生労働省の定めた必修科を主に回ります。その中で1カ月、自分の興味や将来の目標に合わせてローテーションする科を選べる期間があります。この自由選択期間を活用して、志望科で興味を深めたり、救急外来で役立つ手技を学んだりします。当院の研修では、1年目で多くの必修科を終えて、2年目の大部分は自由選択期間で自分の興味に合わせて学びを深められます。

2. なぜ整形外科?
私が整形外科を選んだ理由は、当院の整形外科が非常に活発で、上肢・下肢・脊椎の数多くの定期手術を行いながら、旭川市周辺から数多くの外傷患者を受け入れ緊急手術も行っているからです。特に、私が研修を行った12月は旭川の雪深い冬。滑って転んだり、雪下ろし中に屋根から落下した患者さんが多く、そんな彼らに迅速に手術を施し、元の生活に戻れるよう支援するのが重要な役割です。

3. 研修医として何をするの?
研修医としての主な役割は、病棟管理と手術室での助手です。外来から手術、病棟、リハビリ、そして退院や転院までの一連の流れに関わることができます。毎朝のカンファレンスでは、前日日当直の救急外来での整形外科症例の振り返りや、当日の手術症例の確認を行います。週に一度はリハビリカンファ、手術症例の振り返り、予定症例の確認、そして抄読会を通して、急性期の診療について深く学べます。

4. どんなスキルが身につく?
実践的なスキルとして、整復やシーネの巻き方、術後の創部・合併症の管理などが身に付きます。
当院での初期臨床研修医としては、救急外来で数多くの整形疾患に携わることになりますが、骨折の診断ができるようになっても、その治療方針や予後について考える機会は多くありません。整形外科の担当する運動器の障害は、歩けない、物が持てないなど日常生活に直結しており、患者さんの元の活動レベル(ADL)や今後の生活の希望を考慮して治療計画を考えます。手術とその後のリハビリを進めていき、最終的にどれくらいの運動機能・ADL・元の生活に戻ることができたのか、という流れに向き合うことができると、骨折を見てもその見え方が変わってくると思いませんか?
ぜひ、当院での初期研修を!そして整形外科研修をしましょう!

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