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研修医の広場

研修生活中のレクチャーなどについて

 こんにちは。研修医2年目の北村と申します。この日記を見ている方の大半は学生の方だと思いますので、学生の方々を想像しながら書いていこうかなと思います。

 6年生の方々は、今時期マッチングに向けての病院見学をしたり、情報収集をしている頃でしょうか。それとも部活を続けている方は東・西医体の復活に向けて、部活動を再開できているのでしょうか。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で、病院見学もままならなかったり、東・西医体が中止になったりと満足のいかない学生生活が続いているかと思いますが、後悔のない学生生活にして欲しいと思うばかりです。

 さて、研修医日記について担当となった際に、自分も学生時代にこの日記を何度も読んで研修生活を想像していたことを思い出します。諸先輩方が悪戦苦闘しながらも、研修生活の本音について書かれているかと思いますので是非過去の日記も見て頂きたいと思います。

 今回のテーマとしては、私は5月にちょうどモーニングレクチャーの担当となったので、そちらについての話をしようと思います。
モーニングレクチャーとは、月に2−3度の頻度で朝の8時〜8時半頃に開催される研修医内での勉強会です。研修医が持ち回りで自由にテーマを決めた上で、スライドを作り発表します。各病院でレクチャー系の特色は様々あり、例えば毎週・毎日開催している病院もあれば、症例検討や論文精読のテーマで発表のある病院もありますが、個人的には当院のレクチャーは研修医目線でとっつきやすいレベルであり、かつ頻度としても日常業務を圧迫しない程度でちょうど良いレクチャーだと思っています。

 テーマは自由ですがおよそ15-20分にわかりやすくまとめる必要があり、スライドやポスター発表の良い練習になる点もよいかと思います。私は1年目に発表した際は脳神経内科をローテしていたので、「細菌性髄膜炎について」、そして今回は整形外科をローテしていたので「整形外科の救急外来対応と大腿骨近位部骨折」というテーマで発表しました。

 特に今回の整形外科は研修医にとっては必須ローテではなく、勉強しにくい面もあるのですが、一方で当院は3次救急病院という特色から多くの外傷患者が来院されます。そういう意味でこれだけでも最低限知っておきたいという観点からスライドを作成しました。 発表時期も、1年目が当直や救急科などER対応に入り始める5月だったので、ちょうどよい内容になってくれたらと思っています。

※スライドを一部抜粋、モザイクをかけています。

発表の後には自由に質問や討論をして学びを深めることができます。もちろん指導医の先生も同席して下さるので、普段聞けないような些細なことから専門的内容でも理解を深めることができると思います。

・モーニングレクチャーの風景

 その他にも研修医の必須発表であるCPC(Clinico-pathological conference -臨床病理検討会)や指導医レクチャー、感染症レクチャー…など、月に数回の単位で発表の機会や指導医による講義など、患者さんと向き合う場面以外でも多くの学びの場面があることが当院の特色です。

 ・CPC発表の風景

・外傷初期診療レクチャーの風景:この日は学生さんも参加してました。

ぜひ一度病院見学に来て、通常の見学だけでなく当直見学やレクチャーへ参加してみてください。新たな発見があるかと思います。直接でしか聞けないような研修医の生の感想や本音をお伝えできることを楽しみにしています!

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