早いもので研修医2年目になりました、楠原と申します。
今回はあまり知られていない旭川日赤での研修をおすすめできる点をご紹介致します。
当院には見学に来てくれる学生がたくさんいますが、今回紹介することを知っている学生は私の知る限り未だいません。

　当院ではBLS、ACLS、JMECC、JATEC、JPTECという講習会の参加において受講料や交通費（規定分）を病院が負担してくれます。
これが非常におすすめできるポイントです。
突然アルファベットを羅列されてもわからない人もいるかと思いますので主に人気のある4つを説明します。

　BLSとはBasic Life Supportの略語であり心肺停止における一次救命処置のことを指します。自動車免許取得時に経験された方も多いでしょう。
ACLSとはAdvanced Cardiovascular Life Supportの略であり二次心肺蘇生法です。アメリカ心臓協会基準の講習会となっております。
詳細は割愛しますが、どちらも救命処置としては研修医をはじめとして医療従事者には必ず求められるスキルと言えるでしょう。
これらの講習会は全国各地で行われており、実際のCPA症例でもこの講習会の通りに救命処置がなされ、講習会が大いに役立ちます。麻酔科・救急科専門医試験を受ける際にも必要な講習会になります。

　JMECCはJapanese Medical Emergency Care Courseの略であり心肺停止のみならず、緊急を要する内科的疾患に対応できるようにするための講習会です。内科専門医試験受験にあたって事前に受ける必要のある講習会となっています。
JMECCは当院にて年2回開催され、人数制限はありますが内科に進もうと考えている研修医は参加することができます。

　最後にJATECですがこれはJapanese Advanced Trauma Evaluation and Careの略であり、いわゆる外傷初期診療のことです。
当院ではドクターヘリにて外傷患者も運ばれてきますが、これもJATECに基づき、救命処置が施されます。
全国各地で開催されますが非常に人気が高く、抽選となっています。

　以上が私のおすすめする点です。
他の研修病院の事情はわかりませんが、一つ研修病院選びのポイントにしてみてはいかがでしょう。

　私自身はJATEC・JPTEC以外は受講済です。
もし気になる方がいれば見学に来てください。
研修医がより詳しく教えてくれると思います。