こんにちは。2年目研修医のIです。僕は2年目の5月から、某大学病院からたすきがけ研修で旭川赤十字病院に来ています。
僕は、整形外科を志望しており、旭川赤十字病院での整形外科での研修中に、大学病院とは異なる症例を見ることができればと考えて、現在整形外科を2ヶ月ほどローテーションさせていただいているところです。旭川赤十字病院での、整形外科研修について、ここで共有させていただきます。
整形外科ローテーションの1日の流れとしては、まず、朝に整形外科のカンファレンスに参加したあとは、ほぼ毎日手術があるので、手術室に向かう形になります。もし手術予定が入っていなかったり、時間に余裕がある時には、上級医の先生と回診に行って、術後や入院後の経過を確認します。
旭川赤十字病院の整形外科は、年間約800件もの手術を行なっていて、その中でも、特に骨折や外傷の手術が多いです。骨軟部腫瘍を除いて、ほとんど全ての手術に対応しているため、たくさんの症例を経験することができます。また、整形外科では毎日のdutyなどはなく、自主的に研修できるため、やる気があればどんどん様々な手術に入らせてもらうことができます。臨時手術の割合が約半数と、とても多く、毎日の手術の予習・復習もかなり大変ですが、努力すればするほど、成長することができる、初期研修として素晴らしい環境だと思います。今現在、2ヶ月の整形外科研修のうち、約1ヶ月を経過したところですが、とても充実した研修で、やりがいを感じることができています。
また、旭川赤十字病院では、先に説明した通り、多くの症例の手術が行われていますが、その中でも、特に高齢者の大腿骨近位部骨折の手術件数が多いです。およそ年間300件以上の大腿骨近位部骨折患者が救急外来に搬送され、当日あるいは翌日に手術が行われています。高齢者の大腿骨近位部骨折は、整形外科を志望しない研修医でも、旭川赤十字病院で救急科研修を行えば、必ず救急外来でみることになります。このような高齢化に伴う骨脆弱性骨折は、非整形外科医でも医師人生において、何度も出会うことになる症例であり、救急外来で診察し、整形外科に引き継がれたのちに、どのような経過をたどっているのかを知ることは、整形外科を志望していない研修医にとっても、非常に有意義な経験になると思います。また、旭川赤十字病院の整形外科で研修を行えば、commonな骨折に対する外固定や、ギプス・シーネの手技などの、非整形外科医でも経験しておきたい手技などが経験できるため、整形外科を志望しない研修医でも、整形外科で研修する価値が十分にあると思います。
また、たすきがけ研修の2ヶ月目から、他の2年目の研修医の先生方と同様に、救急車の対応をするセンター当直にも入ります。そのため、救急としての実力も、今までよりさらにレベルアップすることと思います。僕自身、こちらで2次救急の日に、同期の研修医たちと一緒に当直に入らせてもらって、旭川赤十字病院の研修医同期の救急対応のレベルの高さを体感させてもらっています。救急当直など、たすきがけ研修自体の詳細については2025年1月の記事をぜひ、参考にしてみてください。
旭川赤十字病院の整形外科研修は、整形外科に興味がある研修医はもちろん、非整形外科であっても外傷・骨折などの整形外科救急の基本を学びたい研修医にとっては、とても充実したものになると思います。
旭川赤十字病院の初期研修・たすきがけ研修では、モチベーションの高い同期・後輩たちと、充実した研修生活を送ることができます。
たすきがけ研修での整形外科ローテーション+当直研修について
