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診療科紹介

糖尿病・内分泌内科

糖尿病・内分泌内科

 糖尿病・内分泌内科では主に糖尿病、内分泌疾患、脂質異常症、高尿酸血症、肥満症などを診療しています。 糖尿病は1型糖尿病、2型糖尿病、その他の原因による糖尿病などを、内分泌は甲状腺、下垂体、副腎のようなホルモンを産生している器官の病気の診断と治療を行っています。新たな治療薬が登場した肥満症治療も行うことができます。入院による精密検査、治療の見直しをすることもできます。当院の他診療科に手術や救急で入院された患者さんの血糖管理も担当しています。

 糖尿病は国民病とも言われ、日本では1000万人以上の患者さんがいるとされています。糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの作用不足によって、慢性の高血糖状態が続く病気です。早期では症状に乏しく、健診を受けなければ発見されにくい病気です。早期診断、早期治療をすることで、糖尿病による合併症を予防できます。最近は多くの種類の経口血糖降下薬や、インスリン、GLP-1受容体作動薬などが使用できるようになり、一人一人の病気の性質や、生活に合わせて最も適切なお薬を選択・調整しています。インスリンを使っている患者さんでは、24時間連続血糖モニタリング(CGM)による詳細な血糖日内変動を確認するために、Freestyleリブレ2やDexcomG7なども使うことができます。1型糖尿病患者さんではインスリンポンプによる持続インスリン皮下注射療法 (CSII)や、CSIIとCGMを組み合わせたSAP療法も行っています。

 糖尿病は日々の食事や運動、生活自体が、血糖に大きな影響を与えるため、より良い生活をサポートするために、糖尿病療養指導士という資格を有するスタッフが専門性を活かした指導や検査を行っています。外来では管理栄養士による栄養相談、看護師による足の診察(フットケア)、臨床検査技師による神経の検査等をはじめ、入院中はさらに薬剤師による薬剤指導、理学療法士による運動療法など、多くの職種でチーム医療を行っております。 「糖尿病地域連携パス」を推進しており、市内外のかかりつけ医療機関と連携して、通常はかかりつけ医で糖尿病の治療を続け、定期的な合併症のチェックや糖尿病治療の見直しなどのために半年から1年に1回当科を受診してもらっています。現在は連携パスで約100名以上をフォロー中です。 外科と共に「減量サポート・外科治療センター」を立ち上げており、高度肥満の専門的な精査、治療も行っております。減量手術に向けた術前後の内科的サポートと、新たな肥満治療薬を用いた内科的治療を行うことも可能です。

 糖尿病は早期では症状がないことがほとんどです。定期的な健診をうけ、病院受診を勧められた場合には早く受診することが重要です。かなりの高血糖では口渇、多飲、多尿が糖尿病の症状です。体重減少や吐き気があるときは危険な状況かもしれませんので、すぐに受診してください。脂質(コレステロールや中性脂肪)異常も症状がありません。健診での血液検査で異常を指摘された場合には、放置すると動脈硬化が進行していきますので、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を起こす前に受診してください。 甲状腺疾患では機能亢進で動悸や発汗、体重減少など、機能低下では寒気や浮腫などの症状があります。首の腫れに気づいたときも受診してください。体重が増加してBMIが25を超えてきて、色々な病気を併発している人は肥満症としての治療が必要です。BMI 35以上は高度肥満症であり、とりわけ治療を必要とする人となります。

診療実績

2024年(1~12月)

 項目患者数
外来新患数525
外来延数24,149
新入院数341
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